ハリウッドの映画監督のコーチなどをしている
アメリカの有名コーチの幼少の頃のお話。
『ボクがまだ中学生のころ、女手一つで子供を育てていたおふくろが、
近所の家の芝刈りのアルバイトを見つけて来てくれた。
さっそく芝刈りに行って帰って来た時、
おふくろが
”ごくろうさん。で、他の家の庭もやったのかい?”
”え?そんな話はきいてないからやってない”
”とにかく、やっといで。近所の庭、ぜんぶ”
”…………”
絶句しつつもボクはしぶしぶ出かけて行き、
頼まれてもいない庭の芝刈りを始めた。
人の庭を勝手にさわるな!と怒られたり、
カーテン越しにじいっとボクを見ていたりする人がいる中、
”こんなにキレイにしてくれてありがとう、来週から頼むよ”
と、最終的には何人もの人がアルバイトの口を約束してくれたんだ。
人はよく報酬を約束されて初めて動きだすけれど、順序が逆だよ』
これを聞いてハッとしました。
自分は誰の芝刈りもせずに声がかかるのを待っていただけだったんじゃないか、
自分が働いてはじめて対価というものは得られるんだ…。
それ以来、彼は報酬よりもまず、一つ一つの仕事に最善を尽くすようになったそうです。
今でこそ、このコーチは有名な人ですが
書斎の壁には『不安なときには芝を刈れ!』と書かれた紙が、
今でも貼ってあるそうです。
彼の原点、初心なのでしょう。
根拠のない不安が押し寄せて来たりする時、
いま自分ができる(やるべき)事をベストの形で提供する。
それがあって初めてそれに見合った報酬が得られる。
どこの国でも、いつの時代でも、やっぱり法則は同じなんだ・・・。
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