「捨ててきた」←私の一番ヒットはこれでした。
金メダルのために、羽生選手が「他の幸せ全部捨てた」無欲無心の勝利。
捨てなきゃ取れないものもある――
表彰式後のインタビューで、他の幸せを「すべて捨てた」、無欲の末に手に入れた勝利だったと…。
キーワードの「捨」の一字。
「どんな技を入れて何を捨てるか」と、そんなことではなかった。
「全部が全部欲しい、何もかも手に入れたいけど、捨てなきゃ取れないものもある。
自己満足、結果論かもしれないけれど、苦しい時と幸せな時のアップダウンがすごくて、これだけ苦しい思いをしたんだから、もう幸せ全部捨てよう。
オリンピックのために」と語り、
「普段のこととか考え方とか、今この幸せは要らないな、って、そういうものすべて捨て去ってきた。
五輪への思いが、どんどん小さくなって、最終的にキレイなかけらになった」と綴る。
ソチの前の埼玉アリーナ全日本での羽生くんの滑りに鬼気迫る気概を感じて、気づいたら涙が溢れてていたのを思い出した。
まだ当時10代だった。
この子、すごい…と。
ホームの仙台のリンクが震災で使えなくなり、それでもあきらめず、自分こそが被災者の光になるんだと、メダルを必ず持っていく!
そんな想いが全身から伝わってきて、鳥肌がたった。
今回もスケートそのものを捨てるという選択もさせられ…。
考えた末に出てきたもう一つ印象的な言葉が、「スケートを愛している」…と。
一点に集中する…。
私の話などおこがましいが、シングルマザーで8歳5歳の二児を抱えて起業し、
お客様のために、同志である加盟店さんのために、社員のために、会社のために…
妻を捨て、主婦も、母も、女も…
捨ててきた20年。
アクシデントなど無い方がいいに決まっているけど、それがあるからこそ、
「本当の幸せをかみしめている」
「あのケガがなければメダルは取れていなかったと思う」
と言った。
本当に本当におこがましけれど、気持ちが同調し…
羽生くんを何度見ても何度聞いても、心震え、がんばってきた自分も認めてやろう…。
それもいいんじゃないかと、少しは思えた。
学歴も家柄も先生もなかった、雑草のような私にとっては充分すぎるほどの結果を手にすることができ…。
恐縮してしまう人達に囲まれて、本当にもういつ死んでもいい。
悔いはない…そう思った。
羽生くんは、これからも続けて4回転アクセルに挑戦する。
私は私のお役目のある限り、神がこの世に必要だと生かさせてくださる間は、
今まで同様、目の前の人を全力で幸せにするんだと、また新たに誓い…。
地のエネルギーを得て、力になった。
もう、感謝しかない…。
今日もありがとうございます。
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