営業の本を書かせていただいたこともあり、営業のセミナーや講演をする機会があるのですが、質疑応答で一番多い質問が…
「セールスして断られて凹みませんか?」
でした。
あ、断られたことないんです私(笑)
やらない、買わないと言われた時、
「今日のところは買わない、やらない、うんうん、その方がいい」
と、思うのです。
上級者は、断らせないで、様子を見ながら、こちらから断る。
「いろいろ状況お聞かせいただきましたが、今は時期じゃないですね、他者の企画の方があってるかもしれませんよ」
など、自社でないものでも、相手に合ったものをオススメする。
失敗は、断らせてしまった時、
「あ、断られた、なんだ買わんのかい、あーあーダメだこりゃ」的な、
失望するとか、がっかりするとか、ハニワの顔になるとか…。
その一瞬の表情を相手は見抜き、気まずい空気が流れて、もう二度と会いたくないと思わせて、
電話が繋がらなくなったりする。
(これネットワークビジネス時代の、真実のダサい体験談…(笑))
痛い思いすれば、どんなにダサい私でも、結果にこだわった結果、身についたのだと、今になって思う。
さらに、営業の醍醐味は、長く続けることで「今は買わない」というぼた餅を棚に積み続け…
今度はそれがポロポロ落ちてくるのをありがたく受け取る。
そりゃ、あんた、タネもまかないで、棚にぼた餅積んでなくて、手を合わせて、いいことだけ待ってても来ないよ??
と、かつての部下たちに何度も言った。
「今日の実績はいいから、とにかく失敗しといで」って。
15年間加盟店開発営業してて、本当に勉強になりました。
今は必要がない。
それが分かるのは失敗じゃなく、情報収集に成功したんですよね。