次女のマヤは、岐阜県可児市に近い多治見市の障がい者施設でお世話になっています。
「うちの子も障がい児です」と声をいただきましたので…
どんな障害ですか?
と、聞いたら
「落ち着いて座っていられなくて、思ったことをそのまま言ってしまう、空気が読めないのです」
と言われ…
何に困ってますか?
と、聞くと「何にも!!」とステキな笑顔。
私もつられて笑顔になりました。
マヤは今年25歳。
彼女が生まれてからの20年で、障がい児は7倍。
子どもの数は減っているのに…。
特に発達障害と言われる子が増えてる。
先週、マヤがお世話になっている施設から、電話がかかってきて、
「マヤさん、今日お母さんと会えると思っていたのに会えなかったから落ち込んでしまって。今から電話変わって少しお話ししてもらえませんか?」
と言われました。
えっ??私と会う?え?
受診の日だった?私、病院の日を間違えていて、すっぽかしてたぁ〜〜!
ごめんねー!マヤ、会えなくてごめんね!
「うん…」とかすれた声のマヤ。
待ってたの?ほんとにごめんね、すぐに行くからね、会いに行くよ〜!
「うん まっとるよ」とはっきり!
こんなに聞き取れる言葉を電話で聞いたのは初めてで、胸に沁みた。
ほんと、ごめん。
で、往復2時間の道のりを迎えに行って、家で一泊、マヤの好きなカレーを一緒に食べました。
どんな障がいですか?と聞かれると、
「何にもできないと言われました。
髄膜炎のウィルスで脳の9割が溶岩のようにドロドロになり、ほとんどが機能しない、動けない、理解しない、親もわからない、感情もない、という脳の状態」と…。
普通に言うと重いが、マヤを見ると明るい(笑)
左半身の麻痺1種3級と知能は最重度のA判定。
基本的には全介助。
でも朝、全部一人で着替えていました…。
ほとんど直しが必要だったけど(笑)
でも、すごいなぁ。
きっと毎日毎日根気よく繰り返し、習慣にしてくださったのだ。
マヤが時折癇癪を起こし他害を始めると、ストレスがたまり、エネルギーが余ってるからと、毎朝外周を歩いてくださる職員さんは、
「マヤさんは外が好きですね!一生懸命腕を振って笑顔で張り切って歩いてますよ」
と嬉しそうに言われる。
10歳から私の元を離れて暮らし、「親と離れるなんて可哀想」の声も聞いたし、私もそういう思いはあった…。
でも私だったらこんなに爽やかな笑顔で、毎日見てあげられただろうか…。
自分でできるまで待てただろうか…。
そして、そのおかげで私は好き勝手な事をしてこれた。
あらためて感謝しかない。
この施設に出会うまでは、ずっと自分でやらなければいけない、いつか自分で施設をと思っていたけど、今は、こんなに素晴らしい施設は他にない、ここの存続のために、私ができる事を全力でやろうと、思っている。
人の手が必要なこの子を残して、私は先に逝くことになるだろうし、ここなら安心。
「マヤさん、作業所でみなさんの応援してますよ〜〜。ムードメーカーなんですよねー」
はい、家でもニコニコ癒されてます^ ^
幸せって、
あるとか、ないとか、
できるとかできないとか、
そういうことじゃないのだと思っています。
私は今日も幸せです〜。
ありがとうございます!
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