長女リオは、高校卒業後に就職。
バスガイドになった。
これは、そのときのお話。
向かって左が当時のバスガイド時代の長女リオ。
研修期間中は、帰ってくるたび
「マナーのプロの先生が来て
教えてくれたんだよ」
「いっぱい、歴史を覚えなきゃ」
などと話してくれていたリオ。
(東急鯱バスという
この名古屋のバス会社は、
全てのバスに【信長号】とか
【秀吉号】と、名前がついているので、
いちいち説明をするらしい。
しかも、毎回違うバスに乗るそうで、
全部の人の生い立ちを話すんだそうな・・・大変だな^^;)
そんなこんなで、初乗務!!!
それは【幼稚園の遠足・保護者つき】だった。
帰ってきて、えらくしょんぼりなリオ。
リオ「え~ん(;_;) 全然うまくできなかった」
私 「どうした?」
リオ「園児を前に、何かやらないといけないのに、
30分ずっと何もできずに、笑ってた・・・
もうやめたい!もう嫌だ!
やっぱりむいてなかったんだわ~!!!
しかも、朝の5時に起きて出勤するのに
給料10万円なんだよ!」
・・・なるほど。
私 「ねえねえリオ、最初からうまくいくと思ってたの?
1回できなかったら、もうだめなんだ?
なんで、バスガイドになろうと思ったんだっけ?
ホントに嫌だったらやめるってのもありだと思うけど・・・」
リオ「ニートになるのは嫌だからやめない(>_<)」
「ニート」か「働くか」の選択肢ね^^;
学校も仕事も、基本は嫌な事で、しょうがないから行くもの。
リオの中では、そうらしいんだけど、それじゃ毎日しんどいなぁ。
「まず、給料の話しね。
今日はリオが入社してから、初めて乗務して、
初めて会社に収益が発生したよね。
お客様からは、いくらもらえたの?
そこから会社を運営する経費と運転手さんの給料、そしてリオの給料。
昨日までの、1ヶ月間、リオ達研修生は、会社に利益を全く出さずに、
教えてくださる人達の人件費を使って、勉強してた。
それでお給料いただいたよね。
今月あと何日乗務するの?
給料少ない?
ましてや、今日は失敗して、やれなかったって自分で言ってたじゃん。
お客様に喜んでいただいて、「ありがとう」の代わりに代金をいただく。
役に立った人がお金をいただけるんだよ。
いっぱいいっぱい役に立ったら、いっぱいいっぱいお金をいただける。
できなかったことは全然問題じゃないよ。
自転車だって、最初は転ぶし、転ばずに乗れるようになれないじゃん。
誰だって、新しく何かを始めれば、最初は失敗するんだよ。
一個だけ、教えてあげるよ。
「幸せになれる人」「幸せになれない人」の違い。
どちらの人も、おきることは一緒なの。
それを、どう受け取るかなんだよ。
「失敗した!先輩のせいだ、こんな仕事を選んだから、
もういやだ!
明日からも嫌の連続だけど、我慢するしかない、
どうせ嫌な事ばっかりおきる」
って、言う人と、
「うまくできなかったな、今度は、うまくいくために、
今回の失敗を学びにしよう、
今度はあれをやってみよう!
失敗してもいいから大丈夫!って言ってくださる、
いい先輩に恵まれて、経験させてもらえるなんてラッキー^^」
リオどっちになりたい?・・・・・」
そして、2度目の乗務「高校生の遠足」。
リオ「ただいま~!!!」
私 「どうだった?」
リオ「全然うまくいかなかったと思う。
でもね、高校生なんだから、ほっといた方が
よかったからあれでいいかな。
ママが、相手をよく見て何を求めているか、
わからなかったら聞いてもいいって言ってたじゃん、
だから、ほっといた方がいいと思ったんだよ」
私 「学びやねぇ~^^」
リオ「明日は、また幼稚園の遠足だから、今度は間がもてるように
紙芝居を作ったやつ持って行くんだ」
リオの独り言・・・
・・・馬籠妻籠は、栗きんとんと五平餅が名物でございます!
五平餅は○○○と、3つのおだんごになっておりま~す!・・・
「じゃ、ママ明日も4時おきだからもう寝るわ、
おやすみ~(^o^)/」
※この記事は2008年4月23日に書いたものをリライト・転載しています。
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