私が商売で一番大事にしていることは、決まりごとの中に押さえ込まないこと。
それは、一緒に働いてくれているスタッフに対しても同じ。。。
人ひとりが持っている、大きな可能性に、限界をつけないこと。
本人さえも気づいていないような、才能をこの世に送り出すこと。
それが、自分の使命だと常々思っています。
そうなると、目の前のこの人は、何に興味があるのか?
どんな人生を送ってきたのか?
これからどんな人生を送っていきたいのか?
大事に思っているもの、
守りたいものはなんなのか、
自分の価値をわかっているだろうか・・・
と、ついつい、、そんなところに目が行ってしまいます。
当然、突っ込んで話をしたくなってしまいます。
つき合っているうちに、いろんなことがわかってきて、ますます大好きになっていきます。
「自分が商人(あきんど)としてどうありたいのか、ゆるぎないもの」
が明確なオーナーさんがいらっしゃいました。
あまりにも素敵なのでご紹介しますね。
ちょっと長いけど、ぜひ読んで欲しいのです。
彼女の公開メルマガからです↓
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私のあきんどとしての原点。。
尊敬する人は誰ですか? と聞かれたら。。
私は「織田信長」でも「ヘレンケラー」でも無く(笑)
「おばあちゃん」と答えます。私の母方の祖母です。。
このおばあちゃんは・・
「祖父?」といっても過言ではないほどのかっこいい祖母でした。
今でいう「シングルマザー」で
うちの母を筆頭に3人の子供を立派に育て上げた人です。
それも、職業は「漁師」。。海女さんなどでは無く、
船に乗って全ての生活を漁でまかなった、まるで、男の様な人でした(^^;)
私は。。とてもわがままな子供でした。
父を筆頭に、実家の祖父母他。。みんなに甘やかされて育ちました。
欲しいものは全て与えてもらい、とんでもない子供でした(^^;)
そんな私が、「もの、お金」の大切さを知ったのは・・
尊敬する「おばあちゃん」のおかげです。
10歳か11歳頃の事です。
週末になると、大好きなおばあちゃんの家にいつも泊まりに行ってました。
すると、おばあちゃんが・・・
「もう、おこづかいは、あげないから。。自分で働きなさい」と、突然。
おばあちゃんの獲ったお魚を近所のおうちへ売りにいっておいで、というのです。
面白そうなので、OKしました^^
自転車のカゴに魚を乗せて、おばあちゃんの家の近所を一人で回りました。
数件のおうちで、お魚を買ってくれました。
何だか。。とっても嬉しかったのを良く覚えています。
半日かけて、全部を売って戻ると、売れた金額のうちの幾らかを、
お給料といってくれました。。
定かではないのですが、200円程度だったと思います。。
その時のお金は、いつももらっているお金やおもちゃより、嬉しかったのです。
回って歩いた先で「ありがとう」「えらいね~」
といって喜んでもらえるのが何だかすごく嬉しかったのです。
なので、定期的に「お魚売り」をさせてもらう様になりました。
それから何故だか私は。。「お金、おもちゃ」を欲しがらなくなったそうです。
そのおばあちゃんは、63歳で亡くなりました。私が25歳の時でした。
お葬式の席で、あの時私からお魚を買ってくれた近所の人に会いました。
そして、ある「ひみつ」を教えてもらいました。
あの時、実は先におばあちゃんから頼まれていたそうです。
「孫が魚を売りにくるから、買ってあげてください」と。。
そして、その事は、自分が死ぬまで「ひみつ」にして欲しいと。。
お葬式の夜、そのお話を聞いた私は涙が止まりませんでした。。
って思い出した今でも、泣けてしまいます。
おばあちゃんの思いも知らず、自分で売った気になっていたのです。。ずっと。。
それから、10年。。35歳の時に、私は未婚で娘を出産しました(^▽^*)
お腹に居ると分かったとき、16年も離れていた実家に帰ろうと決断したのは・・
おばあちゃんを思い出したからです。
祖父母の側で、過ごし時間、その環境を生まれる子に与えたかったからです。
16年かけて、築いてきた「キャリア、生活」は、
おばあちゃんに比べたら、要らないものでした。
おばあちゃん。に今さらながら感謝しています。
爺バカ丸出しの、私の父と子供達の様子を見ていると、
ふとあの日の私とおばあちゃんの様で。。
そうして、巡っていくのだなぁ~と。。
孫だった私は。。いつのまにか、母になりました。
おばあちゃんがくれた様な、強い大きな優しさで、子供達を見つめていけるよう。。
そうなりたいと、節に思います。
小学校から、中学時代の私の日記には。。
おばあちゃんに教えてもらった言葉がたくさん書いてあります。
その中の数点をご紹介させて頂きます。
「人にされた事は忘れてしまいなさい。してもらった事だけを覚えていなさい」
「一生つきあっていくのは、友達でも親でも兄弟でも無くて、自分なんだよ、
自分だけは最初から最後までつきあわなければいけないんだよ、
だから、自分をきらいになるのが一番つらいんだよ」
「出来なくてもいいけど、やらないのはダメだ」
他。。etc>>> 全て、私の宝物です。
未だ、子供だった私は意味が良く分かりませんでした(^^;)
大人になって読み返し、改めて、気がつける事がたくさんありました。
だだ、未だ子供の私にきちんと向き合っていろんな事を教えてくれた、
おばあちゃんの想いだけは。。
きちんと伝わっていた事と思います。
その証拠に、良く分からないのに、おばあちゃんのいう事を
必死にノート(日記)に書き写していました。。
おばあちゃんの悲しい顔や落ち込んだ顔を私は見たことがありません。
おばあちゃんが人を悪く言ったり、いいわけしたりも聞いた事がありません。
そんな人に、いつかはなりたい!!近づきたい!!
そう強く思うのが、なんの恩返しも出来なかった私の、せめてもの恩返しです。
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こんなに、素晴らしい話を聞ける、あきんどとしての心意気を持っている人と
共に仕事ができたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
私達がお届けしているのは、「お品」を通して「心」なのかもしれないなぁ・・・なんて
思わせていただいたお話でした。
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