かおりんの下の娘マヤは、生れ落ちて脳性麻痺という障害を持ち、
左半身麻痺があって、知能が3歳程度。
なので、入所施設に入っている。
(この写真はマヤの中学卒業のときのもの。
かおりんも若い!)
振り返ってみると、24年前、かおりん26歳で、
2児の母になり
なんと!!
「お子さんは、脳の大部分が破壊されてて、
最悪は一生寝たきりで
親の顔もわからないかもしれません」
と、医者から宣告され、
「そんな子生きててもしょうがないんじゃない」
「人に迷惑かけるくらいなら、私達、死んだ方がいいだろうか」
「一生懸命育ててくれた両親に、こんな心配事を持たせて
しまったらもうしわけない・・・」
とにかく、後にも先にも、あんなに凹んだことはないくらい
ずんどろりんになった。
ご飯は食べれない、夜は眠れない、意識がある時は、
泣いてばかり。
それまで、自信過剰に生きてきたかおりんは、人に頼るとか
助けられるとか全然なかった。
そんなに弱っちい自分を表面に出したこともなかった。
泣いてるママの横で、3歳のリオが、一生懸命ママに元気になって
もらおうと健気におどけている。
ママの手伝いをしようとして、ストーブの灯油がなくなったから
いつもママがしているように、灯油を入れたら、重すぎて倒して
こぼしちゃって、床を拭いてくれてた。
「ママごめんね」ってがっかりした顔して・・・
あれは、ずっと忘れないなぁ。
生後1ヶ月、マヤが退院してきて、うちに戻ってきたら、
かおりんの両親、ジジとババは、玄関に飛び出してきて、
マヤを抱いて「かわいいかわいい」って・・・
そんな何気ない言葉に、ものすごく救われた。
「がんばらなくっちゃ!神様に大きなプレゼントもらったんだ!」
と、開き直って、24年。
一番の学びは、まず「状況を受け入れないと進まない」ってこと。
泣いてる日々は、
「なんで私にこんなことがおきてしまったんだ」
「間違いであってほしい」
「朝起きたら何事もなかったことになってないかな」
と、現実として見ようとしていなかった。
『受け入れること』それがわかった。
それから、周りにいる人達の言葉や気持ちのありがたさ。
1人で、なんでもできる気になって、意地張って甘えることも
信じることもなかった、若気の至りのかおりん。
手が離れていく子じゃないから、ずっと赤ちゃんかもしれないなら
私が老いても困らないようにしていかなくちゃ・・・と、
今がよければ的ではなく、将来をきちんと見据えて、物事を
考えるようになれた。
マヤのおかげで、今の自分の考えの基礎ができた。
今、マヤは、出張の多いママの元にはおれず、入所施設にいて
毎月1,2回、帰省するために、ママが迎えに行くと
笑顔で、「ママ~!」っと、走って出てくる。
おかげさまで、歩けるようになり、親の顔もわかっている。
少しずつだけど、日々成長してるのが嬉しい。
マヤありがとうね!
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